「車の中でかくれてキスをしよう」(『Kind of Love』(カインド オブ ラブ)は、Mr.Childrenの2枚目のアルバム。)1992年12月1日(当時桜井和寿22歳)
  
もう二人は 子供じゃない だけど
いたずらに ただ 傷ついてくだけ
抱きしめても すり抜けてゆく君の
その心を 閉じ込めていたい

車の中でかくれてキスをしよう
誰にも 見つからないように
君は泣いてるの? それとも笑ってるの?
細い肩が震えてる※

誰もいない 月の浮かぶプールに
忍びこんで 波をたてる君
震えている 青ざめた唇を
僕に見せて 笑いころげてる

車の中で かくれてキスをしよう
誰にも 見つからないように
疲れ果てたまま 眠りについた君を
いつまでも 見守ってる

概要

前作『EVERYTHING』から約7ヶ月ぶりのアルバムで、シングル「抱きしめたい」と同時発売となっている。

初のフルアルバムだが、Mr.Childrenは『EVERYTHING』を公式に1stアルバムと位置付けているため本作は2ndアルバムである。初回限定盤は紙製3包背スリーブケースにCDトレイはスリムケース使用の別ジャケット、大型歌詞カードが収められている。アートディレクターは信藤三雄。

前作のアルバムタイトルが「何よりも大切なもの」という意味だったことから、Mr.Childrenにとって大切なものは「愛」ではないかという理由で「Love」が浮かんだが、当時の彼らには少し重い言葉だったため「愛のようなもの」を意味する「Kind of Love」になった。

新宿ヒルトンホテルのスイートルーム2部屋を何日も借り切り、当時最先端だったハードディスク・レコーディングを行った。ギターやベースはアンプを通さず直接コンピュータに繋いで録音し、ドラムだけは別途スタジオで録音した。ちなみにベストアルバム『B-SIDE』のプロモーション用に作られた「ひびき」のPVには本作が登場する。

オリコンチャートでの最高順位は13位(1995年2月20日付)だったが100位以内に159週チャートイン(1992年12月14日付〜2000年1月24日付、その期間中に11回にわたり100位圏外へと落ちている)するロングヒットとなり、発売から約3年4ヶ月後の1996年4月29日付で累計売上が100万枚を突破[1]。オリコンにおいて、週間チャートで一度もトップ10入りせずにミリオンセラーを記録したアルバムは本作と『BAD COMMUNICATION』(B'z、最高順位12位)のみで、ミリオンセラーを記録したアルバムでは最高順位が最も低い。

本作発売後にライブツアー「'92-93 Kind of Love Tour」を開催。これがMr.Childrenにとって初のオール・ワンマン・ツアーになった。

収録曲

  1. 虹の彼方へ
    『湘南爆走族9 俺とお前のGOOD LUCK!』主題歌で、ミスチル初のアニメタイアップとなる。
    後にフジテレビ系『晴れたらイイねッ!』のテーマ曲としても使用された。
    なお、Mr.Childrenの楽曲で唯一デンモクにて、アニメ映像が流れる。
  2. All by myself
    タイトルはエリック・カルメンの楽曲『All by myself』から来ている。
    後に「Replay」のカップリング曲としてシングルカットされた。
  3. BLUE
  4. 抱きしめたい
    2ndシングル。
  5. グッバイ・マイ・グルーミーデイズ
    1stシングルのカップリング曲。
  6. Distance
    ギターリフから始まり、ロック色が強い。恋愛の末期症状を歌った曲。
  7. 車の中でかくれてキスをしよう
    アマチュア時代から存在する曲で、当時メンバーが共通で好きだったイギリスのバンド「フェアーグラウンド・アトラクション」の1stアルバム『ファースト・キッス』のジャケット(男女が車の中でキスをしている画)にインスパイアされて作られた。サウンドはアコースティックギター主体となっている。
    後にライブツアー「MR.CHILDREN CONCERT TOUR POPSAURUS 2001」「Mr.Children Tour 2009 〜終末のコンフィデンスソングス〜」でも演奏された。
  8. 思春期の夏 〜君との恋が今も牧場に〜
    桜井ではなく鈴木がボーカルを担当している曲。
    仮タイトルは「ジェン・カントリ」で、前のアルバムの段階でほぼ完成していた。
  9. 星になれたら
    仮タイトルは「JR」で、レコーディング時に「星になれたらいいな」にタイトルが変わる。アマチュア時代からライブで演奏されている。
    歌詞の内容から一時期卒業式などで歌われる曲にもなっていた。
    後に作曲に関わった寺岡が全面プロデュースしているゆずとセッションしたことがある[2]
    後にベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』に収録されたが、「抱きしめたい」より曲順が先で、1stシングル曲「君がいた夏」に次いで2曲目となっている。
  10. ティーンエイジ・ドリーム (I〜II)
    2部構成で作られた曲。
    後にこの曲を題材にしたライブツアー「'94 Special Concert」が行われた。
  11. いつの日にか二人で
    伴奏がピアノとストリングスのみで構成されている。
  • 作詞:桜井和寿(#1・3 - 7・9 - 11)、桜井和寿 & 小林武史(#2・8)
  • 作曲:桜井和寿(#1・4・7・10・11)、桜井和寿 & 小林武史(#2・3・5・6)、桜井和寿 & 寺岡呼人(#9)、鈴木英哉 & 小林武史(#8)
  • 全楽曲編曲:小林武史 & Mr.Children

参考

  1. ^ ちなみに、この週のオリコンシングルチャート1位は「花 -Mémento-Mori-」(2週目)であった
  2. ^ 寺岡は「妄想満月」にも作曲に関わっている。